






【作業概要】
- 車種: トヨタ ランドクルーザー プラド
- 型式: GDJ150系
- 作業種別: 特定整備/超音波センサー(ソナー)エーミング(検知エリア調整・仰角書き込み)
- 入庫経緯: リヤバンパー修繕・脱着作業に伴うセンサ校正のご依頼
作業手順とポイント
1. 事前診断(DTC確認)
車両入庫後、まずは診断機を接続してシステムの確認を行います。 バンパー脱着作業が行われていたため、診断機にはリヤコーナーおよびリヤセンターのウルトラソニックセンサ(超音波センサ)に関して「通信途絶」のダイアグコード(DTC:C1AE687、C1AE787、C1AE887、C1AE987等)が記憶されていました。
通信途絶コードが残っている状態では正確な校正・初期化ができないため、配線接続やセンサーの状態を確認した上で、一旦ダイアグコードの消去を行います。
2. デジタル角度計によるセンサー仰角(傾き)の物理測定
超音波センサーの検知エリア調整では、バンパーに取り付けられた各センサーの「取り付け角度(仰角)」を正確に測定することが重要です。
専用のデジタル水準器(角度計)を使用し、リヤの各センサー(左右コーナー・左右センター)の傾き(例:8.72°等)をコンマ数位まで正確に計測していきます。バンパーのわずかな歪みや取り付け誤差が検知エリアに直結するため、非常に繊細な作業となります。
3. 診断機による「ECU登録設定・仰角書き込み」
物理測定で得られた数値を診断機に入力していきます。
- 診断機のメニューから「交換/脱着を行った部品」を選択(今回は「Rrセンサ 又は Rrバンパー」を選択)。
- 計測した各超音波センサの仰角数値(RLCセンタ:2.8°、RRCセンタ:4.8°、RLコーナ:5.6°、RRコーナ:2.7° など)を診断機を介してECUへ書き込みます。
- 書き込み完了後、ECUの登録設定が正常に完了したことを確認します。
4. 最終確認・試運転
すべての初期化・書き込み作業完了後、再度全システムの故障診断を実施し、DTC(エラーコード)が出力されないことを確認して作業完了となります。
まとめ
超音波センサー(クリアランスソナー/ICS等)は、バンパー脱着や鈑金修理後に正しく取り付けられていないと、障害物を誤検知したり、逆に検知しなくなったりする危険性があります。
オートバックステクニカルセンター大阪では、各種診断機や物理測定ツールを取り揃え、国産車から輸入車まで高度なエーミング・特定整備にフル対応しております。
「自社でソナーの校正環境がない」「バンパー脱着後の初期化で困っている」といった自動車整備工場様・鈑金塗装業者様は、ぜひお気軽にABTCまでご相談ください!
