













皆様こんにちは。オートバックステクニカルセンター大阪(ABTC)です。
今回は、整備事業者様より急遽ご依頼いただいた スズキ ジムニー(JB64W) のフロント安全装置一式に関するエーミング・校正作業の事例をご紹介いたします。
【作業概要】
- 車種: スズキ ジムニー
- 型式: JB64W
- 作業種別: 前方カメラエーミング調整 / 前方レーダ軸調整(三角ターゲット) / フロント超音波センサ取付角度測定および初期化
- 入庫経緯: フロントまわり事故修理(フロントガラス交換含む)に伴うエーミング作業
急なご依頼・ディーラー作業待ちでお困りの事業者様へ
今回のご依頼は、フロントガラス交換およびフロントまわりの鈑金修繕に伴うものでした。
当初はディーラー様でのエーミング作業を予定されていたとのことですが、混雑による作業待ちが発生してしまい、「お客様への納車納期に間に合わない」という緊急のご相談をいただき、急遽当社へご入庫となりました。
オートバックステクニカルセンター大阪では、整備・鈑金事業者様の「第2工場」として、このような短納期案件や急なご依頼にも柔軟かつスピーディーに対応できる体制を整えています。
作業の手順とこだわりポイント
現代の先進安全自動車(ADAS)は、カメラ・ミリ波レーダ・超音波センサ(ソナー)など複数のセンサが連携しています。ABTCでは各センサの特性に合わせた精密なセットアップを行っています。
1. 前方カメラのエーミング(3Dレーザー&レーザー距離計)
フロントガラス交換に伴い、単眼カメラのキャリブレーションを行います。 BOSCH製の高精度レーザー距離計や3Dレーザー位置決めツールを駆使し、車両中心線やカメラとターゲットの距離(2,196mm)、ターゲット高さ(1,350mm)をミリ単位でセッティング。診断機を接続し「エーミングに成功しました」の表示を確認します。
2. 前方ミリ波レーダの軸調整(事前・事後数値の「見える化」)
バンパー裏などに配置されたミリ波レーダの調整では、三角ターゲット(コーンリフレクター)を設置して軸調整を行います。
当社では、いきなりキャリブレーションを実施するのではなく、必ず「調整前の現状照射角度」の読み出しを行います。
- 調整前(現状確認): 水平方向
0.6°/ 垂直方向-0.2°
事故の衝撃や脱着によるわずかなズレが可視化されました。この数値を正確に把握した上で軸調整キャリブレーションを実行します。
- 調整後(キャリブレーション完了): 水平方向
0.0°/ 垂直方向0.0°
事前の状態と事後の改善度合いがコンマ数位の数値で明確に確認できるため、施工品質に対する高い信頼性を確保できます。
3. フロント超音波センサ(ソナー)の取付角度測定・初期化
障害物検知を行う超音波センサについても、デジタル角度計や3Dレーザーを用いてバンパー上の取り付け角度(仰角)を正確に計測。
計測後、スズキ純正診断機(SDT-II)を介して「超音波センサ初期化」コマンドを実行し、正常に初期化を完了させました。
4. 全システム DTC(故障コード)クリア&最終チェック
すべての校正・初期化作業完了後、全システムの自己診断を実施。
エンジン、TCM、ESP®、ソナー、前方カメラシステム、前方レーダシステムなど、すべての項目で「DTC:0件(異常なし)」を確認し、作業完了となりました。
まとめ
先進安全装備の校正作業は、単に「エラーを消す」だけでなく、専用の測定器を用いて正しく・高精度に数値を合わせ込むことが不可欠です。
- 「ディーラーの予約が取れず納期に間に合わない」
- 「自社でカメラ・レーダ・ソナーすべてのエーミング設備を揃えるのが難しい」
このようなお困りごとがございましたら、ぜひオートバックステクニカルセンター大阪へお気軽にお問い合わせください。専門の技術スタッフと最高峰の設備環境で、事業者様の現場を力強くバックアップいたします!
