トヨタ アルファード(AYH30)
フロントバンパカバー交換に伴うエーミング作業
本日の作業はトヨタ アルファード AYH30。
フロントバンパカバー交換に伴う作業で、パノラミックビューモニターは非装着車両です。

■ 作業内容
• 交換作業:フロントバンパカバー交換
• 実施したエーミング作業:ウルトラソニックセンサ 角度測定&角度登録
• 使用診断機:トヨタ純正 GTS+(正規品)
• 使用機材:トヨタ純正 ICS用アタッチメント、デジタル角度計、スタッフ





■ 今回の作業条件(重要)
• フロントバンパカバーのみ交換
今回の作業での前提条件は以下の通りです。
• バンパーリテーナーの交換・修正なし
• ラジエーターグリルは ASSY再使用
• ラジエーターグリルからミリメータウェーブレーダセンサASSYは脱着していない
ここが、今回の最大のポイントです。
■ 整備要領書の確認内容
弊社で確認している整備要領書には、以下の記載があります。
①外装ボデー&エレクトリカル
→ ボデー外装
→ フロントバンパー(アルファード エアロタイプ)
→ 取り外し
「フロントバンパカバー脱着作業時に行う部品の脱着・交換作業後に必要な調整・初期化・登録作業を以下に記載」
この中で、
必須作業として記載されているのは
ウルトラソニックセンサ角度測定&角度登録のみ。
②外装ボデー&エレクトリカル
→ ボデー外装
→ ラジエーターグリル(アルファード)
→ 取り外し
「ラジエータグリル脱着作業時に行う部品の脱着・交換作業後に必要な調整・初期化・登録作業を以下に記載」
こちらも同様に、記載されている必須作業は
ウルトラソニックセンサ角度測定&角度登録のみ。
同ページ内には、「ミリメータウェーブレーダセンサASSYを脱着した場合、ミリメータウェーブレーダセンサASSYの調整が必要」との記載がありますが、今回はミリ波レーダセンサASSYを脱着していません。
③ 参考記載について
整備要領書には、さらに以下の記載があります。
「ラジエータグリルが事故や接触等により破損・変形し、ラジエータグリルが取り付けられるボデー部を修正した場合、ミリメータウェーブレーダセンサの調整が必要」
今回の作業では、
• ラジエーターグリルの破損・変形なし
• ボデー部の修正なし
(リテーナー交換などを伴う修正作業もなし)
よって、この条件にも該当しません。
■ 結論:今回はミリ波レーダのエーミングは不要
ここまで整備要領書を確認した結果、
今回の必須作業はウルトラソニックセンサ角度測定&角度登録のみとなります。
■ ありがちな誤解
一般的な現場では、「バンパカバーを交換した」、「ミリ波レーダはバンパー側に装着されている」などという理由から、 ミリ波レーダのエーミングも実施するという判断がされるケースも少なくありません。
しかし今回の条件では、それは 整備要領書に基づかない作業 となり、不要な作業=過剰整備 になる可能性があります。
もちろん、お客様との事前説明・合意の上で実施するケースがあることも理解しています。
■ 弊社の考え方(ここが重要)
弊社では、
• 最新の整備要領書を必ず確認
フロントだけでなく作業者も、該当作業・関連システム・注意事項まで確認し 「なぜ必要なのか」、 「どこに記載されているのか」これらを整理した上で、本当に必要なエーミングのみを実施しています。
不要な場合は、
• 該当作業
• 関連システム
• 注意事項
いずれにも「必要」と記載がないことを確認した上で、実施しない判断を行っています。
■ まとめ
• エーミングは「やれば安心」ではない
• 整備要領書が唯一の判断基準
• 読み込み不足は過剰整備につながる
• 必要な作業だけを、根拠をもって行う
これも、電子制御装置整備対象車を扱う上で欠かせない考え方です。
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