車両:スズキ スイフト(ZC83S)
登録年月:令和元年10月
作業内容:自社作業によるフロントガラス交換

実施エーミング:デュアルセンサブレーキコントローラー エーミング調整
使用診断機:ABG-NANO-BT(OBD検査用スキャンツール)
使用機材:
・イヤサカ製ターゲットスタンド
・SBDオリジナルボード
・ツールプラネット製カメラターゲット
・スタッフ(測量用スケール)
・3Dレーザー
安定化電源:BOSCH BAT6120
■ 今回のPOINT:
「カメラ高さ入力」があるエーミングは、実測しなければ意味がないスズキのデュアルセンサブレーキコントローラーのエーミングでは、診断機操作中に 「カメラ高さ(mm)」の入力 が求められます。
整備要領書上の指定値は以下の通りです。
• 2WD:1319 mm
• 4WD:1344 mm
この数値が示しているのは、
ターゲット高さではなく「車両側カメラ(レンズ中心)の視点高さ」。
つまり、
• 設置するターゲット高さは同じ


• しかし、車両仕様によって“視点高さ”が異なる
• その差は 25mm
この25mmを「カタログ値のまま入力するか」、実際の車両を測って入力するかで、エーミング結果の精度は大きく変わります。



■ 精度に関する整備要領書の記載

整備要領書には、以下のような厳しい精度条件も明記されています。
• おもりの中心出し精度:±4.0 mm以下
• メジャーによる位置合わせ精度:±2.5 mm以下
この条件下で、カメラ高さだけを“推定値”で入力するという行為が、果たして理にかなっているのか。
■ 弊社の対応
弊社では、カメラ高さ入力が存在するエーミング作業においては、必ず実測を行います。
• レンズ中心を実測
• 実測値を診断機へ入力
• その車両個体「今この状態」に合わせたエーミングを実施
これにより、
机上の数値ではなく、実車に最適化された校正が可能になります。
特にスズキ車では、
• ワゴンRなどでタイヤサイズ差によるカメラ高さ差が存在
• このタイプのエーミングでは、実測入力が極めて有効
という特性があります。
■ まとめ
エーミングは
「実施したか」「完了表示が出たか」ではなく、何を基準に、どの数値を、どう入力したのかが問われる作業です。
数値入力を伴うエーミングほど、測る技術・測れる環境・測る意識が、最終的な安全性能を左右します。
弊社では、整備要領書を“読む”だけでなく、“どう解釈し、どう現場に落とすか”そこまで含めてエーミング作業と考えています。



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